iPad Pro11inch用 Magic Keyboardレビュー トラックパッドと重さの天秤
今更ですが、iPad Pro 11インチ用 Magic Keyboard (A2281)をレビューします。下記のiPadに使用できます。
・iPad Pro 11インチ(第1~第4世代)
・iPad Air 11インチ(M2)
・iPad Air(第4,第5世代)
※2024年発売のM4 iPad Pro 11インチでは今回レビューする旧型のMagic Keyboardは使用できないようです。理由はMagic Keyboard等を接着するためにiPad内に搭載されているマグネット位置が変更になったためとのこと。SmartConnector位置を合わせれば無理やり接続はできるどうですが、実用性はなさそうです。
(このサイトに記載されています。)
外観
単品の外観はこんな感じです。
外形の材質はSmartKeyboard Folioと同じような素材です。端のつくりも同じ感じ。
重さ
約600gとかなり重いです。iPad本体と合わせると1kg超えてくるので、頻繁に持ち歩く方には向かないと思います。
特徴
キーボードは普通に打ちやすい
特別良いというほどでもありませんが、押し込み荷重もちょうど良く、音も静かで打ちやすいです。
文字キーは約19mmで特に狭いと感じませんが、記号系やCtrl等は幅が狭められているので多用する方は少し気になるかもしれません。
スムーズなトラックパッド
純正だけあってトラックパッドの動きが非常にスムーズです。複数本の指でのジェスチャー操作もなんの問題もなく行えます。
Bluetooth接続の非純正品をいくつか使用したことがありますが、トラックパッドの動きは雲泥の差です。この快適なポイント移動がどれくらい必要かで、本品を購入するかが決まると思います。
ちなみに、横幅はそこそこ広いですが、縦が少し短いです。iPad Pro自体が3:4で縦が長いので、上下にポイント移動するときに少し足りないかな。(指を動かすスピードを速くすれば移動量が大きくなるので、慣れれば問題はなくなります)
充電不要
本体とはSmartConnector接続なので、本体から電力が供給されるため充電の必要はなく、電池切れの心配もありません。(接続方法もトラックパッドのスムーズさに影響しているかも。)
取り外しが簡単
iPad本体背面と磁石でくっついているだけなので、簡単に取り外しが可能です。とは言え不意に外れるほど磁力は弱くもないので、取り回しにそれほど気を使うことはないと思います。
充電専用のUSB-C差し込み口あり
左下のヒンジ部分に充電専用のUSB-C口があり、そこからiPad本体に充電が可能です。これは非純正のBluetooth接続タイプでは絶対に出来ないです。充電しながらiPad本体の差込口でハブを使用するなど、使い勝手が良くなります。
※あくまで充電専用で、データ転送などはできません。
ファンクションキーがない
Logicool combo touchのようなファンクションキーはありません。ついでに言うとdeleteキーもありません。普通に
重い
約600gではっきり言って重いです。11インチと12.9インチ、どちらのiPad Proを購入するかはいろいろな観点で決めると思いますが、画面の大きさよりも軽さを選んで11インチにした人も結構いると思います。それなのにケースが重いと11インチを選んだ理由が薄くなりますよね。また、外出含めてこれを常に持ち歩きたいかと言われるとちょっと嫌ですね。家の中で場所を変えて使うくらいであれば許容範囲かと思います。
開けづらい
iPad本体とMagicキーボードがほぼ同じ大きさで出来ており、純正だけあって閉じると綺麗に閉じてくれます。その反面、本体に対してキーボードがはみ出ていないので開ける時に指のかけどころが余りなく、開けづらいです。
角度変更は可能だが
カンチレバーという機構が入っており、任意の位置に画面角度の変更が可能ではあるのですが、調整出来る角度幅はそれほど大きくありません。少なくとも私は、タイピングに最適な角度にするには寝かせる側が足りませんでした。
側面保護がない
側面保護がないので、万が一落とした時や、カバンの中で他の物と当たった場合の側面ダメージが不安です。対処法としてPITAKAのMag EZ Caseを付けるという手はありますが、このケースも100g程度ありますので、更に持ち運びに適さない重さになって行きます。(Mag EZ Case自体は重さに対してかなり頑張ってくれているとは思うのですが)
ペンで書きにくい
画面が机よりも高い位置に来るのと、画面角度があまり寝かせられないことにより、ペンは使いにくいです。私が使うならば本体を外して使うと思います。でもそうするとiPadが丸裸になるので、「やっぱりPITAKAを付けようか、でも重くなるしなぁ」と使い方に迷いそうです。
傷つきやすそうな素材
外側はツルツルした合皮のような素材で、手の脂やすれ傷がすぐに付きそうです。キー自体も表面にシボが無いプラスチックで、こちらも爪の傷等がすぐにつきそうです。実際にフリマの出品を見ると傷や破れがあるものが多いです。
※SmartKeyborad Folioも同じような素材です。純正品はこの素材みたいですが、買い替え需要を狙っているのでしょうか、耐久性があまりない。
高価
とにかく高価です。新品で購入しようとすると50000円近くします。無印iPadが買えるくらいの値段です。Apple製品は一般的にリセールバリューが高いですが、傷がつきやすい材質なのでiPadを守るためにつけているケースのはずなのに、ケースを傷つけないように扱うという少し本末転倒な状況になりそうです。
結論
良いところイマイチなところ色々ありますが、「トラックパッドのスムーズさ」と「重さ」の天秤だと思います。
家で主に使用するため重さが気にならなかったり、外出時は別のキーボードなしケースで持ち運ぶ等であれば、高くても購入する価値はあると思います。
Magic Keyboardがおすすめの方
・常にトラックパッドを使って、ポインタの細かい作業をしたい
・高くても純正が良い
・家でしか使用しない(重くても平気、側面保護も不要)
他にもキーボード付きケースをレビューしています。
Logicool Combo Touchがおすすめな方
・常にトラックパッドを使って、ポインタの細かい作業をしたい
・ペンも結構使用する
・重くても平気だが家以外にも持ち出して使いたい(側面保護必要)
・少しでも安く済ませたい
※Logicool Combo Touchのレビューはこちら
Combo TouchはiPadの種類によって対応製品が細かく分かれているので、ご自分のiPadに合ったものを購入してください。
mokibo fusion keyboard2.0がおすすめな方
・ときどきトラックパットを使用したい
・側面保護は不要だが、軽い方が良い
・人と違うガジェットが欲しい
※mokibo fusion keybard 2.0のレビューはこちら
inateck 軽量キーボードケースがおすすめな方
・ポインタ移動は指でやるからトラックパッドは必要ない
・外に持ち出すので側面も保護したいし、なるべく軽い方が良い
・なるべく安く購入したい
※inateck 軽量キーボードケースのレビューはこちら
少しでも安く購入したい場合はYahooショッピングや楽天市場で中古を探すか、フリマアプリで状態の良いものを探すことをお勧めします。
携帯キャリアでSoftBankやYmobileを使用している方は、Paypayポイントが多くたまるので、Yahooショッピングで実質価格が結構安くなります。
楽天経済圏を使われている方は楽天の購入も検討してみてください。頻繁にお買い物マラソンが開催されているので、ポイントを大量に獲得できます。
ただし楽天市場は元値がyahooショッピングやAmazonよりも高いことが結構あるので、比較してから購入することをお勧めします。