TAMRON 17-70mm F/2.8 Di Ⅲ-A VC RXD レビュー

2024年10月16日

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お題の TAMRON 17-70mm F2.8 から SIGMA 18-50mm F2.8 に買い替えたのですが、SIGMAのレンズとどうしても比較(特に体格)をしたかったので、友人から一日だけ借りて、少しだけレビューします。

主なスペック

(カッコ内はSIGMA 18-50mm F/2.8)

Tamron 17-70mm F2.8SIGMA 18-50mm F2.8
焦点距離(mm)17‐7018‐50
開放F値2.82.8
最短撮影距離(m)広角端0.190.12
         望遠端0.390.30
最大撮影倍率 広角端1:4.81:2.8
       望遠端1:5.21:5
手振れ補正
最大径(mm)Φ74.6Φ61.6
長さ(mm)119.376.5
質量(g)525290
比較表

引用元 Tamron 17-70mm SIGMA 18-50mm

ほとんどのスペックはSIGMA 18-50mm F/2.8を購入時に把握していましたが、最短撮影距離と最大撮影倍率については、比較してみると意外でした。

勝手に「最短撮影距離といえばTAMRON」と思い込んでいたので、最短撮影距離、最大撮影倍率共にTAMRONの方が上だろうと思っていましたが、実際は逆でした。

体格

気になっていた体格を比較するとこんな感じです。2周りくらいTamronが大きい感じですね。

SIGMA 18-50mmとの体格比較

望遠端にするとこんな感じ。

望遠端での比較

更にフードを付けるとこうなります。

望遠端+レンズフード

因みにズームリングはTamronが右回し、SIGMAは左回しです。

上から見るとこんな感じで、ボディ(α6400)に対してみてもレンズが大きいです。

Tamron17-70mmを上から見るとこんな感じ

SIGMAはこんな感じです。

SIGMA18-50mmを上から見るとこんな感じ

実際撮影するときは、ボディとレンズを半々で持っている感じになります。

Tamron17-70mmを斜めから

レンズ径が大きいので、SmallRigのL型ブラケットを使用した場合、成人男性の指だとぎりぎりです。(指にレンズが当たっているが、何とか握れます。)

中指が当たっています

このレンズだと長さ、重さ的にL型ブラケットで握りを深くしたくなりますので、指が当たるのは結構ジレンマだと思います。爪でレンズ鏡筒を傷つけそうですしね。

作例(f値と焦点距離を変えながら)

F値と焦点距離を変えて撮影してみました。万年素人の私には「すごくきれいに写って、すごくきれいにボケる」という感想しか出てきません。全く画質に不満無し。

ひたすら並べます。単調ですので読み飛ばしてもらって良いです。

焦点距離17mm

tamron 17-70 17mm F/2.8 前
17mm F/2.8 前
tamron 17-70 17mm F/2.8 後
17mm F/2.8 後
tamron 17-70mm 17mm F/4 前
17mm F/4 前
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17mm F/4 後
f:id:sajibe:20211204111642j:plain
17mm F/8 前
f:id:sajibe:20211204111642j:plain
17mm F/8 後

焦点距離36mm

f:id:sajibe:20211204112733j:plain
36mm F/2.8 前
f:id:sajibe:20211204112727j:plain
36mm F/2.8 後
f:id:sajibe:20211204112741j:plain
36mm F/4 前
f:id:sajibe:20211204112737j:plain
36mm F/4 後
f:id:sajibe:20211204112750j:plain
36mm F/8 前
f:id:sajibe:20211204112746j:plain
36mm F/8 後

焦点距離70mm

f:id:sajibe:20211204113312j:plain
70mm F/2.8 前
f:id:sajibe:20211204113307j:plain
70mm F/2.8 後
f:id:sajibe:20211204113252j:plain
70mm F/4 前
f:id:sajibe:20211204113247j:plain
70mm F/4 後
f:id:sajibe:20211204113302j:plain
70mm F/8 前
f:id:sajibe:20211204113257j:plain
70mm F/8 後

最短撮影距離

広角端と望遠端で最短撮影距離まで近づけて撮影してみました。

広角端17mm

広角端で撮影するとこんな感じ

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17mm F/2.8 最短撮影距離で撮影

被写体との距離感はこんな感じです。

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17mm 最短撮影距離のイメージ

望遠端70mm

続いて70mmの最短撮影距離で撮影するとこうなります。

f:id:sajibe:20211204114255j:plain
70mm F2.8 最短撮影距離で撮影

被写体との距離感はこんな感じ

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70mm 最短撮影距離のイメージ

AF性能(感想のみ)

上記のように2体の被写体を交互に撮影しましたが、どの焦点距離でも一瞬でピントが合います。

通常の子供撮影では問題ないと思います。過去に所持していた時も、まったくピントが追い付かないということはありませんでした。(子供は不規則に動くので、100%ピントはもちろん合いませんが、α6400で連射MIDで撮影して、70%以上は使える写真になるイメージでした。ボディにもよると思います。)

まとめ

借り物であまり撮影時間がなかったので、体格比較と室内撮影だけですが、SIGMA 18-50mmと一部比較しながらレビューしました。どちらも長所があるので勝ち負けはつかない感じですね。

APS-Cでの望遠端50mm(SIGMA)と70mm(TAMRON)だと、外で少し離れた子供を撮影するときに結構感覚の差が出ます。SIGMAを使用していて「TAMRONだったらもっと寄って撮影できたのに」と思うことは正直あります。

また、望遠端を撮影するときには手振れ補正が効いていると、写真の出来以前に撮影自体がしやすいので、安心感があるんですよね。SIGMAに変えて、構え方をすごく気にするようになりました。

ただやはりネックは大きくて重いことですね。(SIGMAと比べなければ、もちろん使えない大きさではないんですが。)例えば公園等で子供を追いかけて小走りするときに、レンズが大きいのでかなり揺れるんですよね。

ピークデザインのリーシュで斜め掛けしているのですが、自分の腰にはもちろん当たりますし、周りに当たらないかと気にしながら走っていた記憶があります。

私はやはりコンパクトさと軽さからSIGMAを使い続けます。

(Tamronも捨てがたいんですけどね。手振れ補正無しで良いので、もう一回り小さくてズームレンジが同じくらいの標準ズームを出してもらえると、飛びつくんですが。)