SONY Eマウント APS-C用 SEL24F18Z レビュー
SONYのAPS-C用ZEISSレンズ、SEL24F18Zをレビューします。
世間ではEマウントAPS-Cの神レンズと称されることも多い、画質良し、携帯性良しでα6000系で付けっぱなしのお散歩レンズによく使わているレンズです。

スペック
・焦点距離:24mm(フルサイズ換算36mm) APS-C用
・開放F値:F1.8
そこそこ明るく、最短撮影距離も短いので、被写体に近づくことでかなりの背景ボケを出すことが可能です。
・最短撮影距離:0.16m
実際に最短撮影距離で撮影すると、こうなります。

撮影した画像はこんな感じです。

かなり寄れるので、被写体をアップで撮ることもできますし、(準)広角レンズですので風景を広くとることも可能で、単焦点でありながら非常に撮影の幅が広いと思います。また、ちょっと分かりにくいですが、上の写真は床板がきれいにボケています。
・最大撮影倍率:0.25倍
・フィルタ径:49mm
・最大径×長さ:Φ63×65.5mm
・重量:225g
外観
単体の外観はこんな感じです。「ZEISS」のマークがカッコいいですね。

フードを付けるとこうなります。

私が常用レンズとして使用しているSIGMA 18-50mm F2.8と比べるとこんな感じです。SIGMAと同じくらいの大きさで、重さはSIGMAより軽く、非常に取り回しが良いです。
SEL24F18Z:Φ63×65.5mm 225g
SIGMA 18-50mm:Φ61.6×76.5mm 290g

α6400に装着するとこうなります。ボディとのバランスが良く、片手で操作が容易に出来ます。


作例
各F値の前後ボケ具合
まずは室内で各F値で撮影したものを羅列します。前ボケ、後ボケ具合の参考にして下さい。
撮影状況はこんな感じです。

F1.8


F2.8


F4.0


F8.0


各F値での玉ボケ
次に玉ボケの具合を確認します。
下のような被写体をあえてピントを外して撮影していきます。

以下、玉の形状を分かりやすくするため
・コントラスト強めに補正
・ピントの外し具合をF値によって変更
していますので、F値毎の玉の大きさ比較 としてではなく、あくまで玉形状のご参考に。
F1.8

開放だと割と中心に近い部分もレモン型の玉ボケになります。
※他レンズのレビューで「開放ではレモン型のボケ」というワードを良く目にしますが、開放で端がレモン型にならないレンズってあるんでしょうか?高級なレンズを使ったことがないので分かりません。
F2.8

F2.8まで絞ると、割と画面端まで丸い(少し角有)の玉ボケになります。さすがに端の方は形状が崩れてルーローの三角形のような形になります。
F4.0

続いてF4.0です。F2.8と玉形状としてはほとんど変わりがないように見えます。
F8.0

F8.0もF2.8,F4.0と状況は大差ありません。
実際にF8.0まで絞っての撮影では、気になるほどの大きな玉ボケが出来る状況がほとんどないと思いますので、あくまで参考です。
色々な被写体での作例
以下、屋外での作例です。オートホワイトバランスで撮影し、撮影後の処理はトリミングのみです。








使用用途
前述の通り、描写も申し分なく、最短撮影距離も短い広角単焦点の為、どんな状況でも撮影をすることが出来る万能レンズだと感じます。おそらく散歩に携帯するレンズとしてはかなりフィットすると思います。
私の使用用途としてどうか(子供撮影)
汎用性と取り回しが非常に良く、出てくる絵も非常に綺麗です。それでも私はこのレンズをあまり使用していません。
確かに万能レンズではあるのですが、私が単焦点に求めているのはズームレンズの万能性とは違う印象的な写真を撮ることです。私の被写体は主に小学校中学年、幼稚園の子供ですので、勝手に遊んでいるのを撮影することがほとんどで、ある程度撮影距離が離れます。ですので単焦点であればもう少し望遠側のレンズが私の使用用途に合っていると感じました。(離れた位置からでも子供のアップを背景ボケボケにして撮影することが出来る為、印象的な写真を比較的簡単に得られます。)
その点このレンズは比較的明るいですが、広角である為ボケが得られにくく、被写体をアップに出来る場面も少ないので、私には印象的な写真を撮るのは難しいレンズでした。
ただし、SEL24F18Zを使用したい場面が無いわけではなく、私のように2人以上のお子さんがいる家庭で、2人同時に撮影したい場合は焦点距離としてちょうど良いこともあります。また、おそらくもっと子供が小さい頃、子供から目や手が離せないときであれば、付けっぱなしでレンズとしても重宝したのではないかと思います。
こんな方におすすめ
・軽量で手軽に持ち出せるお散歩レンズをお探しの方
・広角を使いこなせる方
・ZEISSレンズを使用してみたい方
・0歳~2歳くらいの、近くにいて目を離せないお子さんを撮影する方
皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。
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