iPad Pro 11インチ Davinci Resolve for iPad 比較

iPad向けに無料動画編集アプリのDavinci Resolveが登場したことで、iPad Proでの動画編集を検討している方がいるかと思います。私もその一人です。

友人のiPad等を集めて、Davinci Resolve for iPad の使用比較(エンコード時間)しました。

※後述する程度の編集作業であれば、どの機種でも問題なく作業が出来たので、エンコード時間の比較だけやります。

比較するiPad Pro

1.iPad Pro 11インチ 第1世代 64GB(A12X 2018年)

2.iPad Pro 11インチ 第3世代 128GB(M1 メモリ8GB)

3.iPad Pro 11インチ 第3世代 1TB(M1 メモリ16GB)

4.iPad Pro 11インチ 第4世代 128GB(M2 メモリ8GB)

Davinci Resolve for iPadの推奨性能はM1以上となっています。1は比較用です。

動画素材と編集内容

動画素材は

・SONY α6400 × SIGMA 18-50 F2.8 DC DN で手持ち撮影

・4K 30p 5分 プラレール 流線形トーマスの周回動画

編集は

・遠近なしのスタビライゼーション(強度等はデフォルト)

・動画を4つにカット

・繋ぎ3ヶ所にトランジッション(全てカラーディップ)

・カラータブでカラーカーブを少しいじる

で行っています。

エンコード結果

それぞれのiPad ProでMP4で書き出します。

4K/FHD×264h/265hの4パターンを実施しました。(ただし第1世代はFHDしか書きだし出来なかったので、4K結果はありません)

これを見ると少なくとも軽い動画編集であればM1チップ搭載の第3世代で十分ではないかなという印象です。

FHDでしか書き出さないという方であれば第1世代のiPad Pro 11インチでも十分動画編集は可能でした。

上で記載した程度の編集であれば特に待たされることもなかったのでメモリも8GBで十分かなと思います。

iPad Proは接続端子がUSB-Cで外部ストレージとの接続も容易なので、ストレージの大きさもそこまで気にする必要はないのかなという印象です。(基本的には動画編集が終わったら外部ストレージに保存して、その後のデータ管理を外部ストレージに接続したPCに任せてしまうほうが、管理もしやすいのかなと思います。)

ただし、Fusionとか使いだすとメモリが必要になってくるという話を聞きますので、その場合はメモリが16GB搭載される1TBまたは2TBを検討しても良いのかなと思います。

どの機種を選ぶべきか

iPad Pro 11 第1世代(おそらく第2世代も同様)

・FHDでの動画書き出しがほとんど。(撮影自体は4Kでも可です。)

・動画編集以外は重い作業をしない。

・少しでも安くiPad Proが欲しい。

iPad Pro 11 第3世代 M1 メモリ8GB(128GB~512GB)

・4Kで動画書き出しがしたい。

・そこまで凝った編集をしない、または編集頻度が高くなく、多少効率が落ちても問題ない。

・M1チップ搭載機種を使ってみたい。

iPad Pro 11 第3世代 M1 メモリ16GB(1TB~2TB)

・凝った編集をしたい。

・動画編集頻度が高く、効率を求めたい(もたつきたくない)。

iPad Pro 11 第4世代 M2 メモリ8GB(128GB~512GB)

・最新のM2チップ搭載機を所有したい。

・今後M2チップの性能をフルに生かせるアップデートを期待しつつ、長く使えるものが欲しい。

・Apple Pencilのホバリング機能が欲しい

上記に加えて iPad Pro 11 第4世代 M2 メモリ16GB(1TB~2TB) という何に使ったら良いのか分からない最強iPadもありますが、お金が余っている人要ですね。

最後に

iPad Proは丁寧に使用すれば数年経っても結構な高値で売れますので、初期投資の資金さえあるのであれば多少お高くても新しいiPad Proを買ってしまうというのも手だと思います。

ただし、頻繁に動画編集を行う可能性がある場合、おそらく電源つなぎっぱなしである程度長時間重い作業を継続することになると思いますので、バッテリーの劣化は不安ではあります。

個人的にはM1 8GBで十分かなと思います。

以上参考になれば幸いです。